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3.5坪氷室内装、冷凍機交換工事
2015年2月 |
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何十年とお世話になった氷室と冷凍機。
氷室は最初に施工した大工さんの手抜き工事で、壁の厚さが100mm以上あるのに、
断熱材が50mmしか入っておらず、50mm以上が空洞で、
その空洞部分で結露と凍結を繰り返して氷が出来たり、
デフロストの度にその氷が溶けて天井からポタポタ落ちてきたり、
隣の事務所の壁が結露でカビが発生したりと大変でした。
断熱性が悪いので電気代もかなりかかってたと思います。
冷凍機ももう30年以上も調子良く動いていて今も冷やすのに問題はないのですが、
フロン12を使ったかなり古い冷凍機で、真夏の繁忙期にもしガス漏れでもしたら、
もうガスは生産も販売もしていないので、それだけで冷凍機交換という事態になります。
一番忙しい時期にこのメインの氷室が数週間使えないとなると
大変な事態になってしまいます。
そこで今、氷の売れない時期に思い切って内装も冷凍機も一新する事にしました!
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照明は蛍光灯で、冷えると暗くなってしまいます。
四角い板を貼ってる部分は、
先日壁の内部がどうなっているかボーリング調査をした穴を塞いでる板です。
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天井は、内部にできた氷が冷凍機のデフロストの度に溶けて水がポタポタ床に落ちて固まるので、落ちてこないようにビニールを貼ったりしています。
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これがR−12を使った冷凍機。
ほんとうによく頑張ってくれました。
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長らくお世話になったコントロールボックスともお別れです。
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思い切って解体開始!
もう元に戻れません。進むのみ!
従業員たちにも手伝ってもらって破壊&破壊。
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見て下さい!この天井。
天井板をはがすと空洞と、そこで結露してできた氷。
まったくの手抜き工事に従業員一同呆れ果てました。
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この分厚い氷が霜取りの時に少し溶けて天井からポタポタ水が落ちる原因でした。
電気代ももったいない事になってたんでしょうね。(涙)
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解体完了。
一日で終わりました。
床は以前張り替えたので残しました。
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冷凍機もすべて撤去。
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大量の廃材
従業員に産廃業者へ持って行ってもらいました。
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コーナンプロで断熱材(カネライトフォーム)と垂木、
アルミ複合版パネルを大量に買ってきました。
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冷凍機の取付位置を決定し、ドレン配管を通す穴をコアドリルであけておきます。
古いドレン穴は位置的に邪魔なところなので塞ぎました。
コンクリートの壁厚は150mmほどありました。
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まず天井から施工していきます。
3分のドロップインアンカーを打ちまくって垂木を天井に固定していき、
間に断熱材をはめ込んでいきます。
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さらに垂木を少しずらして二層目を施工します。
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間に断熱材を入れて2層目完成。
照明やセンサー用の電線も入れていきます。
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アルミ複合版をネジ止めして仕上げです。
目地部分は後でコーキングします。
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天井に付けるシーリングライトは色々考えたのですが、
市販の埋込タイプは、天井に断熱材が入っているので使えない、
シーリングソケットで取り付けるタイプだとかなり出っ張って邪魔、
そこで自作する事にしました。
天井はアルミ複合版なので、その表面のアルミ板に直接LEDユニットを付ける事で、
天井のパネル自体が放熱の役割を果たすと同時にスリムでスッキリした照明に出来ると考えました。
カバーはアクリル板をレーザーカットして作ります。
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5mm厚のエッジパープルアクリル板を使います。
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まん丸では面白くないので、
折角作るのだから12角形にしてみました。
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じゃんじゃんカットしていきます。
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切り抜き完了。
3mm厚のエッジパープルアクリル板と
1mm厚の乳白色アクリル板も切りました。
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アクリル接着剤でくっつけてカバー完成。
LEDは秋月電子の9.6W白色パワーLEDユニットを使います。
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電気配線用に40mmコアドリルでもう一つ穴をあけておきます。
冷凍機のリモコンは弱電の信号線なので、
強電と離してノイズの影響で誤動作しないように施工する必要があるため、
穴も別々にする事にしました。
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照明用の電源とエアーカーテン用のリレーを入れたボックス完成。
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シーリングライト完成!
すっきりスリムで、12灯で電圧を少し落として合計100W程度にして点灯させていますが、
十分に明るいです。
表の蛍光灯の作業場より明るい!
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そして工事は壁に移ります。
照明も明るくなって作業がやりやすいです♪
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今回の工事での新兵器は自動カンナです。
垂木を断熱材の厚みと同じに加工するのも正確であっという間です。
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一層目完成。
外は寒いですが、中はだんだん暖かくなってきました。
断熱性能を実感します。
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二層目も同じように作っていきます。
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これが今回投入した新兵器、自動カンナです。
じゃんじゃん加工できます。
木くずがすごい量でます。(^^ゞ
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二層目完成。
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パネルを貼っていきます。
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完成!
冷凍機を吊るボルトも設置しました。
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いよいよ冷凍機の取り付け工事にかかります。
ここから私は空調設備業者に変身です。
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3馬力の室外機です。
電気配線も進めていきます。
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庫内器がうまく付きました。
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配管をチューブベンダーやスエージングツールを使って作っていきます。
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銅管内部に酸化スケールが発生しないよう、
窒素ブローしながらロウ付けしていきます。
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断熱材エアロフレックスを巻いて配管完了。
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真空引きをしながら、電気配線を仕上げます。
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ドレン配管もすっきり完了。
ドレン配管内はベルトヒーターが入るので、
耐熱塩ビパイプを使いました。
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ブレーカーボックス完成。
ブレーカーは庫内器と室外機それぞれに必要です。
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コントロールボックスの配線完了。
ちゃんと弱電と強電を分けて入れています。
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室内機の電気配線も完了。
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電気配線すべて完了!
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真空引き完了!
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扉は丁番を1個8千円もするタキゲンのものに交換し取り付け完了。
おまけでアナログ温度計も付けておきました。
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庫内で創作氷を作る時にチェーンソーなどの電動工具が使えるよう、
庫内にコンセントも付けました。
コンセントの右の方に付いてるのは、アナログ温度計のセンサーです。
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入り口の見やすい所にリモコンを付けました。
配線も壁内なのでスッキリです。
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庫内灯はこの熱線センサー付き自動スイッチで、
人が入り口に近づいたら点灯するようにしました。
親子センサーで、庫内にも子機を付けたので、
庫内で作業していても勝手に消えないようにしています。
誰もいなくなって数分すると自動で消えます。
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氷柱や台車が当たる所にはマンション間柱に青い樹脂を貼ったものを回しました。
これで冷気も通ります。
同時にパネルとパネルの継ぎ目を隠しています。
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ドレン配管に物がぶつかっても壊れないように、
カバーを作りました。
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ついに完成!!!
真っ白のパネルにして正解です。
明るく清潔感があります。
壁内部の無駄な空間をなくしたので、
前後左右と天井方向に約5cmずつ広くなりました。
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冷凍機もよく冷えます。
インバーター制御で、断熱もしっかりしたので電気代も安くなるはず!
およそ18日間ほどかかりました。
費用は冷凍機も入れておよそ80万くらいでした。
無事完成してよかった。 _| ̄|○ ハァ・・・
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